浪曲親友協会の活動

 浪曲親友協会は、明治29年愛国社として関西を中心に活躍する浪曲師の協会として結成し、明治33年に親友派組合、そして昭和12年浪曲親友協会に改称致しました。昭和61年社団法人浪曲親友協会として発足した芸能文化団体です。

 明治、大正、昭和、平成と四代にわたりみなさま方に育てて頂き、協会は創立117年を迎え、現在75名の会員を有しております。 

 しかし、かつて盛んであった浪曲も、現在は講演の機会も限られ、演者の高齢化がいなめません。日本の心を今に伝える浪曲を少しでも知り、触れていただくことで、浪曲を聞いたことのある世代だけでなく浪曲を知らない世代の方々にも良さを感じていただきたいと願っております。 

 日本の伝統芸能文化「浪曲」を保存・継承し、さらに普及拡大する事業を実施することにより、我が国伝統文化の発展に寄与することをぜひ、一度生の浪曲を聞きにいらしてください。

 

団体概要

中田萬夫事務局長(勇退)70年間お疲れ様でした。感謝申し上げます。

文化庁芸術祭優秀賞受賞 平成24年度

平成24年度文化庁芸術祭賞祝賀会(於:リーガロイヤルホテル大阪)
皆様方のご支援のお蔭で、このたび平成24年度(第67回)文化庁芸術祭大衆芸能部門におきまして「優秀賞」を受賞することができました。
厚く御礼申し上げます。受賞対象 平成24年11.10~11.12
 「一心寺門前浪曲寄席」の成果
公益社団法人浪曲親友協会 会長 京山幸枝若

公益目的事業について

1 自主公演(主催公演以外)

 浪曲の鑑賞を通じて多数の方々が伝統芸能に触れ感動される機会を提供する事業です。日本の伝統芸能文化「浪曲」を保存・継承、普及拡大だけでなく、若手の育成を目的としています。

 

上方演芸若手育成会
出演者:芸能4団体より各2名、8名出演
開催地:国立文楽劇場  大阪市中央区日本橋1-12-10
主催者:日本演芸家協会(以下の4団体の共催)
      社団法人浪曲親友協会、関西演芸協会、関西芸能親和会、公益社団法人上方落語協会
人材育成事業として、理事会にて若手芸人を中心として出演者を人選。開催頻度:毎年2月第4日曜日に実施。入場料:2,000円。


浪曲錬声会
出演者:浪曲師8名・曲師3名・オペレーター1名・ギター1名
場  所:国立文楽劇場  大阪市中央区日本橋1-12-10
主催者:国立文楽劇場    協賛:社団法人浪曲親友協会
対象者:出演者は、若手浪曲師(人材育成事業として)
開催日:毎年5月第4土曜日
入場料:一般2,000円、学生1,400円、障害者1,600

   

2 主催公演

一心寺門前寄席

 平成6年にはじめた一心寺門前寄席も今年で18年目を迎えます。毎月第2土曜日、日曜日、月曜日の3日間、年間36回を大阪市天王寺区の一心寺にて主催公演を実施しています。


【料  金】 一般2,000円 学生1,000円
【場  所】 一心寺南会所
【問合せ】 06-6771-6682(公益社団法人浪曲親友協会)


築港浪曲まつり

 築港を代表するお寺である築港高野山釈迦院では、大正6年には、前出の広沢寅吉が、浪曲の祖とされる少納言藤原澄憲の慰霊塔を建立。その後、一度は焼失しましたが、昭和29年に再建。その折、明治から昭和に活躍された浪曲師の方々を合祀し「浪曲塔」と名づけました。

 以来、釈迦院は浪曲界にとって菩提寺的な存在となりました。

 浪曲塔建立を記念して、毎年、830日に大勢の曲師を集めて「浪曲まつり」が開催され、当日は無料で浪曲と河内音頭をお楽しみいただけます。

 地元に根づくこのお祭りは、今日まで半世紀にわたり続いており、浪曲愛好者だけでなく、市民と浪曲師との交流の場として親しんでいただいております。

 

場 所:大阪市港区築港1-13-3 築港高野山釈迦院

出 演:浪曲師・曲師各2名
入場者:近畿一円より約250人参加
開催日:毎年8月30日


 

初夢で「見たよ聞いたよ」浪曲節

毎年、お正月に大阪市阿倍野区民センターで行っております。浪曲親友協会の中心となる浪曲師たちが総出演するこの機会は、浪曲を存分にお楽しみいただけます。

 

場 所:大阪市立阿倍野区民センターにて実施。
入場者: 350人 

出演者: 浪曲師・曲師 各8名
開催日: 毎年1月3日または4日(1日)
入場料: 当日券 2,500円 前売 2,000

   

みなと浪曲寄席

 「浪花節」という別名からも分かるように、大阪は近代浪曲の発信地でした。中でも大阪港は、港湾労働者を中心に浪曲の人気が高かった場所で、大正3年、当時大阪港に居を構えていた関西浪曲界の元締め広沢寅吉が、自宅敷地内に「築港広沢館」を建てた他、松島や九条などにも数件の浪花節専門館があるほど、にぎわった場所でした。

 そこで、懐古の念を持って浪曲に親しんでいただく世代の方々はもちろん、次世代に向けて古き良き日本の情を伝えて行くこよとを目的に、平成23年春より、季節ごとに寄席を開催しています。多くのボランテイアの力をお借りしつつ、地元の方々を中心に【平成版築港寅吉館】さながらに定期的に浪曲を聴いていただける場を創っています。

 

場 所: 大阪市港区 ㈱間口ビル4F
入場者: 300名 

出演者: 浪曲師・曲師各3名
入場料: 1,000
開催日: 春・夏・秋・冬の年4回 


夏みなと浪曲寄席
平成23年7月9日(土)に行われた、夏みなと浪曲寄席の様子をご覧いただけます。
a■【修正版】夏みなと浪曲寄席事後資料.pdf
PDFファイル 11.6 MB

3 浪曲に対する調査研究と後継者の育成

 浪曲の啓発伝統芸能の継承のため、浪曲の歴史に関する調査を行っています。また、後継者育成を目的に、浪曲師育成のための教室を開催しています。

4 自治体や市民団体の事業への参加

 学校等の芸術観紹介への協力参加を通して、地域の方々とのつながりを大切にしています。

5 福祉施設などへの慰問

 刑務所、少年刑務所、拘置所などを訪問し、浪曲講演を行っています。浪曲は義理人情、親子の情愛、艱難辛苦など日本人の生き様を謳い上げており、心を静め、清めることで更生のための一翼を担えると考えています。

 その他、特別養護老人ホームや老人福祉センター、ハンセン病施設、病院、福祉施設などを訪問し、浪曲の講演を行っています。

 

節分祭:築港高野山釈迦院 毎年2月3日 16:00~

定時総会

議事次第
議事次第
京山幸枝若会長開会挨拶
京山幸枝若会長開会挨拶